宿曜占星術の「安・壊-あんかい-」の相性です。非情に縁が深く、かかわらずにはいられない関係にあります。ふたりは危険だとわかっていても惹かれあってしまう、強烈な運命を持っているくされ縁的な存在です。
目次
「安・壊の関係」基本相性
自分から見て「安」の相手は「安心をもたらしてくれる相手」となり、「壊」となる相手は「その人によって自分が破壊される相手」を意味します。簡単に言えば、「安」である人は優位なポジション、「壊」である人は不利なポジションとなる間柄なのです。
相手を破壊することも、破壊されることも人間関係をはぐくむ上で望ましいことではありません。しかし、ふたりの間に生じる縁あまりにも深いため、かかわらずにはいられない運命となります。
「安・壊の関係」の恋愛
「安・壊の関係」は、出会いの確率も高く、出会ってすぐ恋愛関係に発展することも多いでしょう。ひとめぼれするのもこの組み合わせが多いのです。自分のないものを持った相手に刺激を受け、知らずと心惹かれていく相手となるでしょう。
情熱的な恋愛になりますから、当然うまく行かなくなるケースもあります。周囲の忠告に耳を傾けることができないような、猪突猛進型の恋愛に発展し、快楽に溺れ、理性を失うようなことも。
あくまで、「破壊する側」と「破壊される側」というアンバランスな関係のふたり。適度に距離をとった付き合いのほうが、よい関係を継続できるでしょう。
「安・壊の関係」の結婚
出会ってすぐに恋に落ち、いきおいで結婚してしまうケースも多いのが特徴。恋愛がやがて愛情に発展し結ばれようとすると、 親に反対されたり、ふたりの間に何らかの「格差」が存在したりと不思議と二人を邪魔するということがあるかもしれません。それでも周囲の反対を押し切って結婚する場合が多く、不倫や略奪愛の末に結ばれるようなこともあるでしょう。
「安・壊の関係」の夫婦は、たいてい「破壊される側」が自分に無理を強いて相手に合わせることで夫婦生活が維持されることになります。そのような関係では、夫婦生活は長続きしそうにありませんが、意外にも生涯添い遂げる夫婦は少なくありません。しかしそれは関係が良好というわけではなく、複雑に絡み合った糸をほどくことができず、ずるずると修復できない関係を続けているだけにすぎないのです。
そんな「安・壊の関係」の破壊作用をやわらげるには、相手を束縛せず、ある程度の距離を保つことで良い関係を継続させるコツとなります。時に衝突してしまうようなことがあっても、少しずつでも現状を変えていくことで、幸せな生活を送れるようにお互いに努力をしましょう。
「安・壊の関係」の友人・家族・仕事
この相性のふたりは、どちらかが上の立場となり相手を制する性質があります。自分が「壊」の場合、上司や親の立場ならうまくいきますが、部下や子供が「壊」で自分が場合は、振り回されて苦労が絶えません。そのようなケースの際には、適度な距離を置くことで、衝突を回避するのがよいでしょう。
友人関係である場合には、グループで接するほうが良好な人間関係が築けます。二人きりになると「破壊される側」の人がストレスをため込みやすい傾向にあります。